fbpx

コンサルハウスHaluno マーケティングアドバイザー

冒険するように「売る」ことを楽しむ
経営者のためのマーケティング学習

  1. HOME
  2. コモディティ(一般的な商品)を売る3つの方法

コモディティ(一般的な商品)を売る3つの方法

今まで見たことない画期的な発明、世界初の○○!なんて商品が作れたら、めちゃくちゃ売れるかもしれません。きっとマーケティングのし甲斐もあるでしょうね。でも、私たちが販売している商品・サービスというのは、決して珍しいものでも、世界に一つしかないものでもありません。

もしかしたら、そんな珍しいモノを扱っている人がいるかもしれませんが、稀です。

今回は、一般的な商品・サービスの視点を変えることによって、売れるように工夫する方法を事例とともにご紹介します。

方法1.体験を加えて売る

旅行もただ観光して回るのではなく、今は体験型が人気ですね。商品・サービスも体験を加えてみると、オリジナル感がでます。また、消費者は自分が手を加えているという、特別感もあります。

例)海外のぬいぐるみを売っているお店のお話です。(国名と店名忘れました!すみません)お目当てのぬいぐるみが決まったら、店員さんからハートの形をしたぬいぐるみの心臓を渡されます。心臓を子供が自分でぬいぐるみの中に入れると命が宿り、最後は、ぬいぐるみの名前を店員さんに伝えて帰ります。

後日、子供がつけた名前入りのお洋服を着たぬいぐるみが、丁寧に包まれた箱に入れられ、これからよろしくというお手紙付きで届きます。

日本でも、お客さまが好きな豆を選んで、自分でコーヒーを淹れられるカフェや、最後の仕上げをお客さまにやってもらうレストランなどがあります。運ばれたお料理に、仕上げのソースをかけると、全体的に形が変わったり、中から何かが飛び出たりというものです。

エレベーターの階数ボタンやバスの降車ボタンって、子供は押したがりますよね。そんな簡単なちょっとした体験でも、自分でやってみるのは楽しいですし、特別感があります。

方法2.単純明快にわかりやすくする

商品・サービスの専門性が高くなればなるほど、専門用語や消費者の聞きなれない難しい言葉を使いがちです。簡単すぎて拍子抜けするかもしれませんが、難しい言葉をやめて、わかりやすくするだけです。

よくサイトで見かける、「クラウドとデジタルサイネージでイノベーション」「未来を見据えたグローバルソリューション」などのキャッチコピーは、何をするのか全く分かりません。あなたの商品・サービスは何なのか?単純明快にするだけで、反応が違ってきます。

例)あるコーチング系コンサルタントさんのキャッチコピーです。「知識を吸収し、卓越性を見せる」。頭のいい人なら意味が分かるかもしれませんが、凡人の私には意味がわかりませんでした。自分のことなのか?お客さまのことなのか?そこで、お仕事内容から、わかりやすく作り直したのが、「誰からも慕われるリーダーになるお手伝い」です。

キャッチコピーを変えただけで、企業からのマネージャーやリーダー研修のお仕事が舞い込むようになりました。

もう一つの例は、なかなかマネできないと思うのでおまけです。Appleのipodの「1000曲をポケットに」です。大容量〇GBで〇gと軽量という数字を言われても、ピンときませんが、1000曲という数字の表現は、さすがApple。シンプルで誰もがピンときますよね。

よく言われることですが、「小学生でも理解できる言葉で」を念頭に置いて考えると思いつくかもしれません。

方法3.フォトジェニックを刺激する

インスタ映え、映えるって言葉が生まれてもう何年も経ちますが、まだまだ強力です。インスタグラムが廃れたとしても、当分SNSの力は衰えないでしょう!新しいSNSが出てきても写真が動画になっても「映える」は続くと予想されます。

その証拠に、よくあるネットランキングも、売り上げランキングではなく、「インスタ映えランキング」が紹介されていたりします。もしかしたら売り上げとインスタ映えは、言い換えただけで同じ順位かもしれません。

例)事例はいくらでもありますよね。なんでもなかった壁にアートを施したり、古い何もない駅をピンク色に装飾したり、ただの公園にオブジェを置いたりなどなど。それだけで、インスタ映え観光地として紹介できます。

飲食店であれば、デカ盛り、かわいい盛り、キレイ盛り、カラフル盛り、肉汁の滝、お肉の壁、お野菜の虹、スイーツデコなどなど。中身ではなくラッピングがインスタ映え、というのもランキングが出ていました。

フォトジェニックを刺激するものはないか?考えてみるのも手です。

値下げを売りにしてはいけない理由

普通にどこにでもある商品・サービスなら、値下げするのが一番手っ取り早いと考える人もいるようですが、価格を下げることは絶対におススメしません。

どこにでもある商品・サービスであるなら、大企業も参入している可能性が高いです。大企業は仕入れの量も値段もケタ違いに多いので、安く売ることも可能です。同じだけ安くすることは、中小企業の規模ではまずできません。

ご紹介したものは、すべて普通の商品・サービスに「付加価値」をつけるという方法です。

インスタ映えするパフェのお店に行って、パフェが1,600円するからと言って、隣のファミレスの600円パフェで済まそうとは思いませんよね。写真撮ってほとんど食べないって人もいるそうです。パフェならどこにでもあるのに、わざわざ遠出したり、行列に並んだり、高いお金を支払ってまで、そのお店に行くのはなぜか?消費者の欲しいものがそこにしかないからです。

「卓越性を見せたい」人は、恐らく一人もいないと思いますが、「誰からも慕われるリーダー」になりたい人は、たくさんいます。

たとえ普通の商品・サービスでも、付加価値が消費者の求めるものなら、価格は問題ではありません。

【まとめ】忘れてはいけないポイント

紹介した3つはどれも、普通のよくある商品・サービスにオリジナリティや付加価値を付けたものですが、ただ体験できればいい!ただ単純ならいい!ただインスタ映えすればいい!というものではありません。

一番考えなければいけないことは、「あなたから商品・サービスを買う理由」です。なぜ、あなたから買うのか?付加価値と「あなたから買う理由」が一致することが重要です。あなたの商品・サービスを、「あなたからでないと手に入らない価値」に変える工夫をしてみてください♪