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人生の千秋楽まで演出する第2の習慣(7つの習慣)

世界的名著「7つの習慣」のまとめブログ、3週目です。7つの習慣とは、あなたを人生の成功へ導く指南書です。1週目はあなたが自分の行動に自覚と責任を持ち、人格を磨く大切さについてでした。2週目は、人格を磨くにあたってまず、あなたが人生の主役という立ち位置につくことでした。

今回は、あなたの人生という舞台の千秋楽をどう演出するのか?「第2の習慣」~終わりを思い描くことから始める~のまとめです。(※旧訳の第2の習慣は「目的を持って始める」です。内容も完訳と異なる場合がありますのでご了承ください。)

千秋楽の時のお客さんの反応は?

ご存知かもしれませんが、本書では自分のお葬式に誰が参列しているか?というような内容で始まりますが、先週から人生を舞台に例えているので、そのまま舞台でご説明します。

千秋楽、舞台の最終日ですね!あなたは観客や共演者から、どのような反応が欲しいでしょうか?ホロっと感動や温かい気持ち?それとも爆笑の渦?スカッと爽快?なんにしても是非とも大成功!共演者の皆さん、ありがとう!!で終わらせたいですよね。

ですが、当然どうやって終わらせるかを決めておかなければ、意味なくグダグダ…。なんてことにもなりかねません。

では、どうすればいいかというと、あなたがしっかり台本を用意すればOKですね!

すべてのものは2度創られる

この世のものはすべて、「2度創られる」という原則があります。1度目は知的創造、2度目は物的創造です。例えば、建造物はまずは設計図を作り、そして実際に建てる。人生の舞台も同じです。まずは台本を作り、それから実際に舞台に立ちます。これはビジネスでも同じことが言えます。まずは売るための設計図を作り、それから実行です。

ところが、人生でもビジネスでも多くの人が、2度目の物的創造しかしていないのです。台本や設計図が存在しないので、行き当たりばったりだったり、カンや乏しい経験に頼ったりしてしまいます。これでは、あなたの舞台がどういう結末になるかは、終わるときのお楽しみ!な、ギャンブルになってしまいます。

あなたの更なる2つの役割

ギャンブルにならないために必要なのが、ディレクターとプロデューサーという2つの役割です。組織で言うならリーダーシップとマネジメントです。ただ、この舞台はあなたの舞台です。台本を書き換えるならもちろん、あなたが書き換えるので、ディレクターもプロデューサーもあなたの役割です。

まず、2つの役割の違いについて説明します。

ディレクター(リーダーシップ
1度目の知的創造に関わる人。舞台(組織)全体を見て、目的地への方向が間違っていないかを確認する役割。

プロデューサー(マネジメント)
2度目の物的創造に関わる人。どうすればいい舞台(組織)になるかを考え、手段、スキルを見る役割。

そして、最初にやるべき役割は全体を見るディレクターです。どれだけ手段、スキルを磨いても、目的地とは違う所へ向かってしまっては意味がありません。

ミッションステートメント

まずはディレクターとして、あなたが主役の舞台を目的地に向かわせるための憲法である、ミッションステートメントを作りましょう!

ミッションステートメントを作る際に、気を付けなければいけないのは、第1の習慣で出てきた「影響の輪」です。あなたが直接コントロールできることの中でミッションステートメントを作ってください。

■ミッションステートメントの9つのタブー■
実際の舞台には「W主演」もあります。ですが、人生の舞台には「W主演」は存在しません。私たちは一心同体♪という仲のいい夫婦も、一卵性双生児であっても、2人同時に同じ舞台で主役を務めることはできません。あなたの舞台での主役はあなたただ一人です。

つまり、あなたが直接コントロールできるのはあなたの舞台だけです。が、人の舞台や、舞台の間違った所に注力してしまうケースがあります。ミッションステートメントを作る際に気を付けるべき9つのタブーをご紹介します。

1.自分とパートナーの舞台の区別ができない
私たちの舞台はそれぞれが独立していますが、実はつながっています。自分が主役の舞台の裏側では、パートナーが主役の舞台が繰り広げられています。その舞台ではあなたは脇役です。

ですが、あなたの舞台なのに、パートナーが台本を握っている。または逆のケースがあります。これは現実生活では依存になり、台本を握っている人に成り行きを任せてしまいます。

2.家族の舞台への乗っ取り
例えば、あなたの子ども。子どもは小さな頃は親が台本を用意するかもしれません。ですが、意思表示ができるようになったら、たとえ親であっても子どもの台本に口出しすることはしてはいけません。

これはめちゃくちゃ多いパターンです。あなたは子どもが舞台で輝けるような名脇役に徹してください。

3.お金儲け重視
自分の舞台を良くすることより、チケット代や自分のギャラばかり気にしていては、あなたの舞台を助ける共演者たちも協力してくれなくなります。主役としての魅力に価値を見出せなければ、あなたに協力する人やお金を払ってくれる人はどんどん減っていきますよね。

4.クオリティーのみ重視
これは実生活では「仕事のみ」を中心に考える人です。自分の家族や友人の舞台にはほとんど興味を示さず、自分と仕事関係の人の舞台のクオリティーのみを重視します。

あなたの舞台をより魅力的にしたいと思っている、大切な仕事関係以外の共演者たちが気づいたらいなくなっていた、なんてケースにもなりかねません。

5.舞台の立派さ、設備の良さ重視
有名なホール、設備の立派な舞台に固執するというのは、実生活では所有物で自分の大きさを表現する人です。例えば、車、住宅、時計など。有名なホールが自分の舞台なら、絶対に素晴らしい舞台になるというのは幻想です。

どれだけ立派な舞台でも、主役としての魅力がなければ、誰も観たい、共演したいとは思いません。所有物であなた自身を図ることはできないのです。

6.休憩時間にはじけちゃう主役
長い舞台には休憩時間があります。次のシーンのためにリラックスできること、好きなことをしたりできる時間ですね。ここで、お酒飲んで打ち上げ並みにはじけてしまっては、次のシーンで千鳥足になるかもしれません。

人生に遊びは必要です。ですがそこに全集中してしまっては、あなたの舞台は台無しです。

7.友人や敵に支配された舞台
舞台には味方もいれば敵もいます。通行人もいれば、命の恩人も登場するかもしれません。だとしても、あなた以外の人があなたより影響力がある舞台になってはいけません。

大親友のあの子がいないと舞台が成り立たない。もしくは、敵に自分の舞台を仕切られているというケースです。これはあなたが舞台を乗っ取られているのですが、厄介なのが実はとてもラクなんです。自分で台本を考えなくてもいいですから。でも、それではあなたの舞台ではありませんよね。

8.見えない力にゆだねる舞台
日本人は無宗教の人もたくさんいますが、初詣には神様に何かをお願いする人も多いです。つまり信じる神(又は所属組織)頼み!神のみぞ行方を知るとして、祈ればなんとかなる!と自分で舞台を良くする努力を怠ると、それこそ結末は神のみぞ知る!です。

9.自己中の舞台
あなたの舞台はあなたが中心で展開されます。ですが、あなたが好き勝手やっていいわけではありません。わがまま自分勝手を言って、自分だけ目立とうとすれば共演者はいなくなります。

あなたの役割のミッションステートメント
あなたの舞台にはたくさんの大切な共演者がいます。その共演者の数だけ、あなたは共演者の舞台で脇役になります。その人たちから見たあなたの役割も考えてみましょう!個人では、父や母であり、息子・娘、兄弟姉妹、友人、仕事上では上司、部下、同僚などです。それぞれ役割別にミッションステートメントを作ると、どの役割でどれだけ力を発揮するかが明確になり、あなたの生活のバランスも明確になります。

まとめ

自分自身が人生で輝くために、主役の自覚と責任を持ち、最期はどうなっていたいかという視点から、人生の大枠を確認しました。希望の最期を迎えるためにあなただけのミッションステートメントをぜひ!作ってみてください。

最後に本書に載っていたミッションステートメント例の一部をご紹介しておきます。

ミッションステートメント例——
私のミッション(使命)は、誠実に生きて人の役に立つことである。このミッションを達成するために、私は次のことを決心している。
私は豊かな愛を持つ…どういう状況におかれようとも、個々人のニーズを理解し、その人を愛するように努める。
~中略~
私のミッションを達成するにあたって、以下の役割が優先される。
夫…妻は私にとって最も大切な人間である。私たちはともに、調和・勤勉・慈しみ合い・節制をもって生活の実を結ぶ。
父親…子どもがさらに大きな喜びを経験できるように助ける。
「7つの習慣」P.189、190より一部抜粋