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変化と成長の扉を開く「7つの習慣」

風の時代という新時代のキーワードのひとつに、「コミュニケーション」があります。仕事はリモートになり画面越しのコミュニケーション、代わりに家で家族がともに過ごす時間が多くなり、今後は公私とも、更に高いコミュニケーション能力が問われます。

そこで今回は、コミュニケーション術を含む人生の成功法の元祖とも言える世界的名著「7つの習慣」を恐れ多くも題材にしました。私の20年以上前からの座右の書で、今出ている完訳より内容が古いですが、何度読んでも新しい発見、気づきがあります。

ご存知の方も多いでしょうが、かなり手ごわいので1章ずつご紹介して、改めて私にとっても復習の機会にしたいと思います。

パラダイムシフトで見え方が変わる

パラダイムとは思い込みです。人はそれぞれ違うパラダイム(思い込み)を持っています。そして、そのパラダイム(思い込み)に基づいて生きているのです。

あなたは今のコロナ禍をどう見ていますか?大ピンチ?あるいはチャンス?恐らく人それぞれですよね。コロナ倒産やコロナ離婚、DVもあれば、コロナ引越しで空気の美味しい所へ移住したり、ステイホームで家族のきずなが深まったり。

コロナは怖い!と思い込んでいる人と、コロナは生活環境を見直すチャンスと思い込んでいる人では、見える世界が全く違います。

パラダイム(思い込み)で世の中を見ていることが分かれば、それをコミュニケーションに活かすことができます。なぜなら多くのコミュニケーションエラーは、相手と自分のパラダイム(思い込み)が「違う」ことを理解していないことで起こるからです。

違うのであれば、その違いは何か?相手の意見に耳を傾け、自分の意見を客観視できれば、相手の思い込みを理解しようとします。その上で自分にも思い込みがあると知るという「パラダイム(思い込み)のシフト(転換)」をすることができます。

つまり、パラダイムシフトをすることによって、話し合い、分かり合い、双方の理解が深まり、コミュニケーションに大きな広がりが生まれるのです。

本当の成功とは?

人が持つパラダイム(思い込み)には、それぞれ違いがあるとわかったところで、劇的にコミュニケーション能力が上がるのでしょうか?というと、そんな魔法はありませんよね。では、どうすればいいのでしょうか?

人格を磨く

まずは、相手を知ろうとするあなたの「人格」を磨くことです。

あなたが今、抱えている問題を思い浮かべてみてください。それはほとんどが人間関係に関わることではないでしょうか?成功の定義は人それぞれですが、本当の意味での成功は、お金や地位ではなく、人との関わりがもたらすものです。

あなたが誰かから好かれたい、信頼されたい、頼られたい、と思うのであれば、まずは自分がそう思われる「人間になる」ことです。約束を破ってばかりの相手に好かれたいと思っても相手は好きになってくれないのは当たり前ですよね。

人格を磨くとは、人間関係において大切な以下のことを向上させることです。

誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律※ など。
※黄金律…他人から自分にしてもらいたいと思う行為

インサイドアウトとアウトサイドイン

人格を磨くのにもう一つ欠かせない要素があります。それが「インサイドアウト」の姿勢です。インサイド(内面)から振り返ることです。人のことを考える前に、自分に問題はないか?自分にできることはないか?と考える姿勢です。

あなたが間違ったパラダイム(思い込み)を持っていると、その上から人格を磨こうとしても効果が出ません。なぜなら、土台が間違っているからです。

例えば、あなたは部下に店のトイレ掃除をお願いします。部下はあなたの思うように掃除してくれません。あなたは、清掃は接客の基本、部下のためでもあるし、自分は誠意をもって頼んでいるのに!と考えます。

これがアウトサイドインです。自分の内面を振り返る前に相手を変えようとします。あなたも経験があるかもしれませんが、どんなに部下のためだと言っても、部下は反発するだけです。部下にトイレ掃除をしてほしければ、あなたが変わることです。自分に何ができるか?自分に問題はないか?を考える。それしか方法はありません。

もちろん、テクニックや手法だけで人を動かしたり、仕事をさせたり、士気を高めたりすることは可能です。ですが、長期において成功することはできません。どのような間柄であれコミュニケーションには、「信頼」という土台が必要です。この土台があってこそ真の成功につながるのです。

7つの習慣とは?

「7つの習慣」とはスティーブン・R・コヴィー博士の書籍で、現代の数多くの成功論やビジネス書、自己啓発本に影響を与えている世界的名著です。有意義な人生や人間関係を支える原則のこと、つまり人生の成功原則を習慣として紹介しているのです。

習慣の3つの要素

人格は繰り返す行動の統計で作られます。つまり単発的な行動ではなく、繰り返す習慣から成り立っているものです。
習慣には3つの要素があります。

『知識×スキル×動機』
知 識…なぜそれをするのか?何をするか?
スキル…どうやってするか?
動 機…やる気、実行したい気持ち

例えば、話を聞くこと。相手を知るために話を聞くのが大切という知識があっても、スキルのどんな質問をしたら相手を知ることができるか?が分からないと雑談になってしまい、関係が深まりません。また、スキルがあっても、動機である、相手のことを知りたい!という気持ちがなければ、当然関係は深まりません。3つすべて必要です。

私的成功と公的成功

7つの習慣は第1~第3の習慣までが私的成功。第4~第6の習慣までが公的成功。第7の習慣がすべての習慣を支え、改善を図るためのものという構成です。

前述した通り、あなた自身の人格向上(成功)をしなければ、周りを向上させることはできません。

7つの習慣の行き先

最終的な7つの習慣の目的は2つあります。一つは「人間関係の効果性を向上させること」です。

人は本来、依存~自立となりますが、自立の上にもう一段高次の関係性があります。それが「相互依存」です。

赤ちゃんがオギャーと生まれたら、赤ちゃんは誰かの助けがないと1分たりとも生きていけません。「依存」です。そして、大人になれば経済的にも精神的にも「自立」します。でも、経済的に自立できない人、精神的に自立できない人もいます。

目線で確認してみましょう。
依存は「他の誰か」目線です。他の誰かのせい。他の誰かがやってくれないと。
自立は「私」目線です。私の責任。私が結果を出す。私はできる。
そして相互依存は「私たち」目線です。私たちが才能と能力を合わせれば、もっと素晴らしい結果が出せる。

この「私たち」の目線にたどり着くことが、コミュニケーション能力アップであり、真の成功であり、7つの習慣が目指す場所です。

もう一つの目的は、目標達成と目標達成能力のバランスです。これは、書籍では「ガチョウと黄金の卵」というイソップ童話を例にしているので、ネットで検索してみてください。ここでは、先ほどのトイレ掃除をしてほしい上司と部下を例にします。

あなたは店のトイレ掃除を部下にしてもらいたいと思っています。目標達成はトイレ掃除です。そして目標達成能力はトイレ掃除をしてもらう部下の能力です。あなたが部下にきつく命令すれば、トイレはきれいになるかもしれませんが、部下のモチベーションは下がります。

かといって、甘やかして部下のモチベーションを上げても、なめられて手を抜かれれば、トイレはキレイになりません。あなたもトイレ掃除に参加して、部下とコミュニケーションをとって部下にも心を配る!というバランスが大事です。

目標達成と目標達成能力のバランスをとることで、問題の根本を知ることができ、より効果的に問題解決を図ることができます。

まとめ

最終的に、部下だけでトイレ掃除をしてくれるようになります。ですが、それには時間がかかることがあります。

7つの習慣は人生の成功法ですが、すぐに成功できる魔法の方法ではありません。パラダイムシフトにも人格形成にも、インサイドアウトの考え方にも、時間がかかります。

書籍の章の最後にお勧めしていることをご紹介します。それは、この内容で得たことを誰かに教えることです。でも、その際は正確に知るためにもぜひ!本を読んでくださいね。恐らくこの文章にも私のパラダイムが入っていますから!まずは、誰にでもパラダイム(思い込み)があるという視点で、周りを見てみてください。その瞬間からあなたのパラダイムシフトが始まります。

来週は7つの習慣、第1の習慣をご紹介します。