ペルソナ(ラテン語で仮面)とは、あなたの商品・サービスを購入してくれる理想のお客様像のことです。架空で設定するのですが、めちゃくちゃ事細かに設定して、ただ一人の理想像に仕上げます。例えば、年齢、仕事、家族構成から年収、趣味、生活習慣、座右の銘とかまで。朝何時に起きてという日常生活から、夕食後にビールを飲むのか、アルコール飲めない人かなんてことまで、設定していきます。
ペルソナに関しては、いろんな説があり、マーケティングの本にも設定した方がいいとか、今のマーケットではペルソナは必要ないとか書かれていることも様々です。
ですが、何かに迷った時、例えば、商品のどこかを改善したいと思った時、スタッフ間で必要、不要と意見が分かれたとします。そんな時、ペルソナは役に立ちます。スタッフの意見ではなく、ペルソナの仮にペルちゃんとするなら、ペルちゃんはその改善、喜ぶかスルーするかで決められます。
なんてったって、よく行く飲食店が居酒屋なのかオシャレバーなのか、どんな家に住んでいて好きな食べ物は?なんてことまで設定しているんです。ペルちゃんがどう思うかなら、きっとそこまで意見は分かれないので、改善した方がいいかどうかの判断も早くできます。
私は自分の仕事には、ペルソナを設定しています。家族構成、子供の男女までぴったり一致したりすると、出会うべくして出会ったお客様だと運命まで感じてしまいます。ですが、依頼があってやっている仕事には、私がペルソナを設定することができません。「このお題で書いて下さい。」と言われるのですが、誰に向けて書いていいのか分からないのでとても困ります。
これが自分のお客様だったら、説明して一緒にペルソナを作っていくこともできます。ですが、依頼されているものは、私は雇われの身ですので、そこまで事細かに設定してペルソナをつくる時間と手間を雇い主にとってもらうのも申し訳なく感じてしまいます。それに、その団体は売上ではなくアクセスアップが目的のようです。不明瞭なんですけど、そこは雇われとしては従うしかないです。
ですがペルソナを設定することは、あなたの商品・サービスを売るべき相手が明確なので、ペルソナに合わせてよりよく改善でき、売りやすくなります。中小企業では、ターゲットという大きな括りではざるになりがちです。たった一人まで絞り込むなんて危険と思われがちですが、お客様は自分のこと言われていると共感しやすくなり、迷いも少ないのでおススメです。
例えば、車ならファミリーカーとスポーツカーではペルソナは違ってくると思うので、商品ごとに変えて設定してみてください。信じられないかもしれませんが、本当にペルソナに近い人がお客様になりますよ♪
コンサルハウスHALUNO
余吾悦子