TV番組「ガイアの夜明け」先週と今週、激戦するハワイ路線のJALとANAの物語でした。物語というか、番組の表現的には戦争でしたが(^_^;)。ハワイも飛行機も大好きなので、興味を持って見ました。
ハワイと言えば日本航空のJALパック!半世紀以上の歴史があり、長年、日本人観光客のためのハワイツアーを独占開拓してきました。そんなJALに対して、今年5月よりエアバスA380を乗り入れ、520名を一気にハワイへ送れることで航路を拡大させたANA。
2014年に国際線のシェアでANAがJALを抜いて日本一になりました。ですがハワイ便だけはJAL33%、ANA15%のシェアだったそうですが、エアバスの乗り入れを3便にすることで、2020年にはJAL29%、ANA25%になり、お互い意識しあって日本人のハワイ観光を盛り上げています。
先週がJAL側からの視点で、ハワイ諸島間の航路シェア90%以上を占めているハワイアン航空と提携してハワイ島へのツアーに力を入れていたり、大手旅行会社とも共同でANAが乗り入れていない離島ツアーで勝負に挑みます。
対して今週放送のANA側視点では、新しいエアバスA380の独占取材から始まります。エコノミーでも足が伸ばせるカウチシートなど機内をナビゲーターの江口洋介が自ら体験します。また機内サービス検証で500名以上もの乗客に対応できるか検証の様子もありました。
ツアーの現地企画担当者では、JALは半世紀以上かけて築いてきたハワイとの信頼関係ではANAには負けない!という感じです。ANAはツアーの部分では太刀打ちできないので、自分たちにしかできないプランを得意分野にしていきたいと言っていました。
番組の構成なのか、意図があるのか、その辺りはわかりませんが、言葉とは裏腹にANAの方が勢いがあるように見えました。やはり追われるものと追うものの宿命でしょうか?1番というのはなってしまうと、維持をするのが業績的にも経営的にもメンタル的にもたいへんです。JALが成熟期ならANAは成長期と言った印象がありました。あくまで個人的にハワイ路線に限ってはそういう印象だったということです。
企業は長く続けていくと必ず業績が横ばいになる成熟期というものがやってきます。その時、古き良きものを守りつつ、新しい風を入れられるか?がその後の成長を決めていきます。時代はすごいスピードで変化していきます。もしあなたのビジネスが成熟期だと感じるのであれば、過去の業績だけでは通用しなくなる前に新しい風を取り入れてみてはいかがでしょう。
コンサルハウスHALUNO
余吾悦子