先日、お買い物帰りにホームレスさんとすれ違いました。駅の近くでよく見る方なのですが、寒い時期に見なかったのでどこに居たんだろう?なんて思いながら帰宅しました。生きているといろいろありますね。特に経営者ならではのお金の問題があったり、もちろん経営者じゃなくても生活や身体に、人間関係に重要な問題が起きたり、生きた心地がしないようなことを経験することもあります。
自己啓発や心理学ではポジティブシンキングで乗り越えましょうとか、常に前向きになんて言われるものも多く存在します。なんとかなるからと気持ちだけは前向きでいたら、倒産。極端かもしれませんがホームレスになって、これで組織を維持するとか資金繰りから解放されるからよかったんだって開き直るとか…。
なんて考えていたら調べてみたくなりました。結果、私の想像とは違った数字が出ました。この数字をどう見るかはそれぞれだと思いますので結果だけ載せておきます。
●2018年のホームレス者数 6,235人※厚生労働省サイトより
●2018年の自殺者数 20,840人(内 40~50代:7,073人)※警察庁サイトより
●2018年度の企業倒産件数 8,235件※東京商工リサーチサイトより
若干、話が深刻になりましたが例えば、先回のプレゼンがダメだった。というのを前向きに「がんばったんだから今度は大丈夫!」とか「このプレゼンの失敗は何か意味があるんだ!」と考える。それで本当にモチベーションがあがりその後も楽しく仕事ができればいいのですが、ただ前向きと言い聞かせているのであれば正直、ムダな努力です。
ポジティブと前向きを別と考える方もいらっしゃいますが、同じと仮定するとどちらも限界があると言われています。では、どうしたらいいのか?
感情をそのまま受け止めましょう。憂うつなら憂うつ、落ち込んでいるなら落ち込んでいると自分自身で認知します。私の場合はこれがすべて独り言になります(^_^;)。この考え方は知っていたのですが、これを「メタ認知」と言うことは最近になって知りました。
メタ認知とは、もうひとりの客観視している自分に今の感情を認知させることです。それにより冷静さを取り戻せます。深刻な問題も一旦受け止め、客観視すれば自分がやれること、相談したり助けを求めることなど考えられます。特に何か重大な問題が起きた時、大切なのはポジティブや前向きに考えることではなく、あなたの経験値を駆使して冷静な判断を下すことです。
その上で今や目の前のことを楽しみましょう♪きっとムリに前向きと考えなくても人生が楽しくなっていきますよ。
コンサルハウスHALUNO
余吾悦子