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コンサルハウスHaluno マーケティングアドバイザー

冒険するように「売る」ことを楽しむ
経営者のためのマーケティング学習

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健康診断で見た入れ食い営業

市の健康診断に初めて行ってきました。見事におじーちゃん、おばーちゃんばっかり。受付開始時間の10分後に行ったのに89番で、まだぞくぞく人が押し寄せています。

開始時間になると、演歌歌手のコンサート会場みたいに、お年寄りでびっしり埋まっている、通常はエントランスであろう会場に向かって、職員さんらしき人がマイクでご案内♪

「お待たせしました!まもなく検診が始まりますが、本日は肺がん検診なども受けられます。ご希望の方は~」とアナウンス。なんか楽しい雰囲気。ただの検診なのに職員さんみんな笑顔でご案内。常にマイクで番号お呼びだし。診察表を手に次はここ、あそことみんなも楽しそう。

そして、何と言っても肺がん検診の営業がいい感じ。予約制ではなく、まず一か所に集めて一斉にご案内するからこそできる手法ですが、ターゲット層がうじゃうじゃいます。というかほぼターゲット層。で確実に100名以上います。

検診は当然お一人ずつなので、ターゲットひとりずつ丁寧に声をかけられます。 ついで権威性、白衣を着た人に受けた方がいいですよと言ってもらい、職員さんがたたみかける(言い方悪いですが)。追加料金300円です。やるでしょう。

ですが健康診断自体が予約制で、有料検診も事前予約が必要だと300円でもこうはいきません。これが意図したやり方なのか、市だから他に方法がなかったのかわかりませんが、いい方法です。

伝説のマーケターであるジェイ・エイブラハムは、マーケターのバイブル「ハイパワーマーケティング」の中でこんなことを言っています。

「魚のいるところで釣りをせよ ―質の高い見込み客にターゲットを絞る」

まさに、たくさんの魚を釣り堀に入れた感じ!おじーちゃん、おばーちゃんも、テーマパークのアトラクション待ちのよう。しかも、職員さんがみんな感じいいので、まるであの夢の国のキャスト風です。採血した後のアームバンドを、わざと女性職員さんに取ってもらう甘えん坊おじーちゃんの対応にも慣れたもの。

肺がん検診以外にも、有料検診があるようで、待ち時間にあっちから先に行ってくるわ~とか楽しんでます。意外な場所でいい営業見せてもらいました。

それにしても時間かかるので、効率は良くないです。なんと!3時間滞在しました。お腹すきすぎてフラフラで帰る頃にも、有料検診は長蛇の列でした。マジ元気だな、おじーちゃん、おばーちゃん(^_^;)。

コンサルハウスHALUNO
余吾悦子