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コンサルハウスHaluno マーケティングアドバイザー

冒険するように「売る」ことを楽しむ
経営者のためのマーケティング学習

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おススメは真剣勝負!

確か1年半くらい前に、開店したんだと記憶しています。近所のラーメン屋さんのことです。

開店してすぐに長期休業。理由を貼り紙で「複雑骨折のため」としっかりアピールしたり、レディースデイを女狐(めぎつね)の日と命名したりと、ハラハラドキドキする私の中で注目のラーメン屋さんです。

ここのところ、夜遅くに通ると必ず何人かのお客さんがいます。土日はランチも始めたようです。順調とまではいかないまでも、前よりはいいのかな?という感じです。レディースデイの貼り紙もいつの間にかなくなっていました。外からでもメニューが見えるようになっていて、うさんくささもなくなりました。

オオー、成長してる!と嬉しく思っていました。で、先日、前を通りかかった時、目にしたのが「おすすめ 湯豆腐 300円」の文字。

どうですか?一度、店主の顔を見てみたいのですが中に入る勇気はありません。そのお店のラーメンを美味しそうとか、食べてみたいとは思えないからです。絶対に後悔しそうな予感がしてしまいます。

「おススメ」、使っているところも、お客さんに聞かれることもあると思いますが、そもそもおススメとは、なぜあるのでしょう?

それは、私たち売る側も、お客さまである買う側も損(失敗)したくないからです。

例えば、お客さまの立場で美味しそうなメニューが並んでいたとします。人は選択肢が多いと、自分で決めて損したくないと考えます。メニューにランキングがあったり、オススメが書かれていたらお客さまは、決めるのがとてもラクです。店員さんにオススメは?と聞くのも、自分で決めて失敗したくないからです。

そして売る側です。こちらはさらに力が入ります。だってオススメですから、その日取れた新鮮な○○、人気ナンバー1の××、そのお客さまに合った一番の△△でなければ、あなたの評判に関わります。彼女と行ったレストランで、ワインをオススメでってかっこよくオーダーしたのに、おススメワインがいまいちだったら、お店もダメージ、あなたもダメージ、あなたも彼女も二度とその店には行きませんよね。

オススメはあなたがお客さまに真剣勝負を挑むものです。気軽なものではありません。あのラーメン屋さんの渾身のサイドメニューが、「300円の湯豆腐」であることを祈っています。

コンサルハウスHALUNO
余吾悦子